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未 来 の 所 長 へ |
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尼崎閘門集中コントロールセンターの完成により、昭和六十一年から始まった閘門改良事業が全て完了した。閘門を運用しながら、二十年に及ぶ工事には、先達らの直轄技術の粋が結集されている。平成七年には阪神淡路大震災も受けた。新第二閘門はこの地震にも耐えた。これら困難を乗り越え、このたび閘門施設全体が完成した。閘門の頭脳とも言える集中コントロールセンターをはじめとする関連施設が、今後半世紀、尼崎市民の生命、財産、暮らしを守り続けることを願う。
本日、竹谷小学校の十歳の子どもたちが、閘門のタイムカプセルに将来の夢を託した。十年後にタイムカプセルの夢が開封される。今度は、成人した子どもたちが、美しい国づくり、尼崎の地域づくりに貢献してくれることだろう。十年後の神戸港湾事務所長には、新たな技術により、さらに閘門の防災機能に磨きをかけることを期待する。自らも、さらに研鑽を積み、タイムカプセル開封に立ち会いたい。開封までに大地震や津波などの災害が起こらないよう切に祈る。
神戸港湾事務所長 島田 敬
平成十七年三月二十六日